日本春蘭 (令和2年)
愛知県三河産の山採取の春悠黄です。蘭友の愛知県F氏の採取です。山採取の1点物で、作上がり株です。今年は、暖冬の影響で1月末に、花軸も短く、株元で開花しました。極黄花です。
富貴の光の選別品、玉です。フラスコNO.2-15。私は富貴の光が好きで数多くの株を愛倍しております。今年は遮光が遅く発色が今一つですが、本来濃い朱金黄色に発色します。富山も蘭友、蘭翁さんから入手しました。
黄色花の湖月です。今年は、遮光が遅れたため花色はよくありませんが、本来均整が取れた素晴らしい花が咲きます。二月中旬に咲きましたので、早咲きと思われます。
日本春蘭と中国蘭とを交配し、山まきしたものです。山まきから採取された素晴らしい兜白花です。葉は細く、35㎝程度になります。同系統に「白虎」「白鷲」があります。交配種の、山まきに対しては、倫理的に賛否が分かれるところですが、良いものは良いと認めないといけない時代になりました。
中国春蘭大富貴に日本春蘭光琳を掛け合わせした交配種です。遮光で、まあまあの黄色に咲きます。花は、大型で、花着きは良好です。今年は双頭花に咲きました。
奇花兜縞咲の写楽です。別名、北斎です。奇花で兜咲きという二芸品です。残念なことに、株根元で咲きます。
緑胎舌の暫で、松永蘭園から入手しました。舌の全面に緑胎が入り、珍しい花型です。丈夫で花着きはすこぶるよく、毎年三花以上ついてくれます。
女雛×歌麿の交配種で、この系統は数鉢栽培しております。女雛の発色に歌麿の花型が継承されております。優秀花ですね。
発色のよい交配で、親の系統をすごくよく受け継いでおります。
黄花で、舌はベタ舌、黄天紅タイプということで、光珠園の有野氏から入手しました。初花ですが、残念なことに、ベタ舌というまではいきません。
もしかしたら、韓国春蘭か、女雛の交配種かもしれません。小春を、一回り小さくした花で、とても可愛いです。私が以前、紅小春と仮名を付けていた蘭です。
今年、初咲きです。初花のためか、円弁縞花までには至っていません。力が付いての花に期待します。
初花です。舌に特徴があり、受舌で、U字馬蹄形状に、可愛いい、点が入ります。来年は、ベタ舌に咲いてくれるかもしれません。
今年入手しました摩利支天です。上木3本に初花です。写真は、初花でまだ本咲きではないため、本来の迫力は出ていません。花弁はもう少し広くなります。来年の花に期待です。
富貴の光(大富貴と福の光の交配)の中の、選別品で、日輪タイプ(花の覆輪が朱金)の花です。一部、大富貴に日輪を掛け合わせたものという方もいますが、富貴の光の花芽替わりです。
対馬産の花です。花型は大きく、淡い朱紅色花です。2年前、蘭友から譲っていただきました。とても強く、花着きが素晴らしい蘭です。
大富貴と日本春蘭紅花、紅陽との交配種です。遮光不足で、本来の花色は出ていませんが、本来は富貴の光の花型に朱紅色の素晴らしい花が咲きます。大富貴と日本春蘭の交配は、数多く作出されていますが、この花はその成功例です。
富の光の選別品、フラスコNO.A-1です。発色、花型ともに一級品です。多数の富貴の光を愛倍しておりますが、その中でも群を抜いています。
中国春蘭と日本春蘭の交配種を山まきし、その実生苗を栽培したものです。交配もとの品種は不明ですが、花型からして、富貴の光の血統が入っていると思います。同系統に、「百虎」「白鷺」があります。
鳥取の蘭友、小谷氏から購入しました。まだ、本咲きでは、ありませんが、舌が大きく、がっちりした変わり花です。葉は、縞斑が入ったガシ葉です。蝦蟇に少し似ています。
産地不明の無銘朱金花です。花型は、もう一つですが、発色は良好です。
品種不明の蘭で、私が「春の望」と仮名をつけました。花型からして、「富貴の光」の系統品かもしれません。遮光したため、クリーム色に咲きました。
赤銘花の女雛です。何も説明は不要です。群を抜いた素晴らしい花型の為に交配の親花に使用されています。交配以外で、女雛を追い抜く素晴らしい赤花のデビューが望まれます。
名前からして、木花の緑覆輪が咲と思いましたが、普通の黄色花でした。初花の為この程度かな。来年の本咲に期待です。
鳥取の蘭友、小谷から入手しました。写真では分かり難いですが、大型の朱金花で、展示会映えしそうな蘭です。今回、遮光が遅かったため、朱金発色は今一つですが、本来は、濃厚な朱色です。
初花で、花型・発色とも、もう一つですが、たぶん黄色花と思われます。来年に期待です。
歌麿と天紫晃の交配種です。歌麿型の紫花を狙った交配と思いますが、咲いたら、歌麿型の濁った朱金花が咲きました。交配は、なかなか旨くいきませんね。
富貴の光の白花ですが、遮光が遅かったため、黄色に咲いてしましました。白花には、完全遮光が必要なようです。花型は、ばっちりです。
佐賀のビッグ秀ガーデンの作出で、「秀」の字を取り、白秀梅と命名されました。中国春蘭「張荷素」と日本春蘭「翆苑」の交配種です。両親とも素心の為、遮光で素心の素晴らしい白花が咲きます。欠点は、咲き始めは良いのですが、その後、落肩になります。現在は、「平和」で流通しています。
本来は、朱金のコントラストが効いた素晴らしく可愛い花が咲きます。花も丸く、名前にピッタリ一致した素晴らしい花だと思いうます。
山口の趣味者の作出交配種です。交配もとは、日本春蘭×中国春蘭汪字です。 兄弟に白蓮、白鷹、白鳥がありますが、白蓮が一番有名です。本来完全遮光で、純白の花ですが、写真は遮光が効いていません。
日本春蘭の朱金「玉英」と交配「紫富貴」の交配です。「紫富貴」が(大富貴×天紫晃)の交配ですので、F2となります。「玉英」の朱金色がほのかに出ていて、色気のある素晴らしい花が咲きます。夢らん舎さんの作出です。
初花の「ひなてまり」です。少し落肩ですが、素晴らしい黄色の花が咲きました。品がありますね。
愛知県産の、無銘朱金花です。かなり小さくて、可愛い花です。
地元、福岡は英彦山の山採取覆輪花です。とても丈夫でよく増えます。株、花型とも大きく、迫力のある覆輪花です。
最上柄の霊峰です。株は大きく20㎝を超えており、もう少しコンパクトに作る必要があります。柄的には、不動丸と双璧と思います。
熊本産の羅紗チャボ、.碧巌です。羅紗チャボの最高峰で、ずんぐりした固い葉です。2年で一作という感じで、新芽が凝ります。まだ流通は少なく貴重品で、入手まで5年間待ちました。
本品は、葉姿、柄共に最高の稲妻です。作によっては、ただの覆輪柄の稲妻も流通していますが、葉が竜のように巻葉で縞覆輪が入ったものが最高品です。
金閣宝以来の、国産の最高級柄物です。昨年頑張って棚に入れました。群馬産で、超高級品、ほとんど流通していません。
昨年棚入れしました。濃紅で、小型の花です。遮光なしでもこのように素晴らしい発色です。