日本春蘭 (令和3年)

九州産の肉厚硬質梅弁兜花です。写 真は、老化花ですが、本来もっと梅弁花に咲きなす。来年の花に期待です。

もしかしたら、韓国春蘭か、女雛の交配種かもしれません。小春を、一回り小さくした花で、とても可愛いです。私が以前、紅小春と仮名を付けていた蘭です。

昨年入手しました摩利支天です。写真は、まだ本咲きではないため、本来の迫力は出ていません。花弁はもう少し広くなります。花色は、遮光が遅れたため、少し濁っています。

日本春蘭「紅陽」と中国春蘭「宋梅」とのF1交配種です。紅花兜咲をねらった交配ですが、残念ながら、期待した、花型には遠いです。一応薄い紅色と宋梅の兜は遺伝していますが、花型がもう一つです。

日本春蘭と中国春蘭(おそらく大富貴)の交配種を山まき株に咲いた花です。最近人気があり、多くの蘭雑誌に掲載されています。写真のように、完全遮光で、純白に咲く傑作品です。

短い濃緑葉に形が良い濃い赤の花です。最初この花を見たときの感動を思い出しました。産地は、確か千葉となっていたと思いますが、個人的には、女雛の交配ではないかと思っています。交配にしても最高の花です。

奇花兜縞咲の写楽です。別名、北斎です。奇花で兜咲きという二芸品です。残念なことに、株根元で咲きます。

古い品種ですが、発色の良い朱金花です。遮光で、濁りのないすっきりとした朱金色が鮮やかな花です。写真の花は、少し肩落ちになっていますが、本来はすっきりとしたすいせん花になります。

日本春蘭と中国蘭とを交配し、山まきしたものです。山まきから採取された素晴らしい兜白花です。葉は細く、35㎝程度になります。同系統に「白虎」「白鷲」があります。交配種の、山まきに対しては、倫理的に賛否が分かれるところですが、良いものは良いと認めないといけない時代になりました。

中国春蘭と日本春蘭の交配種を山まきし、その実生苗を栽培したものです。交配もとの品種は不明ですが、花型からして、富貴の光の血統が入っていると思います。同系統に、「百虎」「白鷺」があります。

大輪花の紫紅です。花の名前のとおり、紫色 と紫色のコントラストが素晴らしいです。大輪で迫力があります。花芽の頃は紫色で、開花とともに紅色が冴えます。何とも言えない品格があります。

梅弁素心花の聚楽です。写真では梅弁花には見えませんが、本咲きすれば、素晴らしい梅弁となります。惜しまれるところは、株元で咲いてしまいます。

発色のよい交配で、親の系統をすごくよく受け継いでおります。 この交配は、数株持っていますが、優秀花だけを残しています。

紅色の発色が素晴らしい花です。初花のため、花型がもう一つですが、清楚で品格がある花です。私が命名しました。

鳥取の蘭友K氏の山採取です。もちろん鳥取産で、小型の蝶咲きでとても可愛い花です。まだ、数は少ないです。

山口の趣味者の作出交配種です。交配もとは、日本春蘭×中国春蘭汪字です。 兄弟に白蓮、白鷹、白鳥がありますが、白蓮が一番有名です。本来完全遮光で、純白の花ですが、写真は遮光が効いていません。

銘花、紅貴です。迫力ある均整の取れた素晴らしい花です。発色も良く、丈夫な蘭で、良く増えます。

歌麿と天紫晃の交配種です。歌麿型の紫花を狙った交配と思いますが、咲いたら、歌麿型の朱金花が咲きました。交配は、なかなか旨くいきませんね。

対馬産の山採取です。数多くの採取品の中から、奇跡的に選別された蘭です。特徴がもう一つ見えません。

愛知県三河産の山採取、一点ものです。名前は私がつけました。発色は抜群ですね。世の中には、この株しかありませんので、大事に愛培したいと思います。

名前からして、黄花の緑覆輪が咲と思いましたが、普通の黄色花でした。昨年も咲き、今年は三花着きました。非常に花着きの良い蘭です。

鹿児島産中透けの「吹上の誉」です。初花ですが、均整の取れた素晴らしい花型です。「幽玄」の花によく似ています。

発色のよい交配で、親の系統をすごくよく受け継いでおります。 この交配は、数株持っていますが、優秀花だけを残しています。

初花で、小型の花です。舌は、紫ベタ舌でとても可愛い花です。

富貴の光(大富貴と福の光の交配)の中の、選別品で、日輪タイプ(花の覆輪が朱金)の花です。一部、大富貴に日輪を掛け合わせたものという方もいますが、富貴の光の花芽替わりです。
